文化祭で友達ができました。

今週のお題「文化祭や学園祭の思い出」

私は高校時代に2つの高校に通っていました。
要は、転校をしたのですが、最初に通っていた高校でイジメにあってしまっていたんです。
学校に行くと机に落書きが書いてありました。今でも忘れません。

机の真ん中に油性マジックで大きく「バカ」と書いてあったのです。
その日以来、私に対するイジメはエスカレートしていきました。
机の中に入れておいた教科書が無くなっていたり、よく漫画などで見ることもありますが、トイレに入ると上から水をかけられたり。集団でのイジメでした。

当時は私が原因を作ったのかとも思いました。ただ思い当たる事もありませんでした。内向的な性格でしたので、特に目立ったこともしていませんでしたから。私は学校を辞めようと思いました。

担任の先生も、真摯に向き合って下さり、親も一生懸命、なんとか学校に通えるように励ましてくれましたが、私は1年生を終える時に転校という決断をし、先生や親に伝えました。もちろん反対はされたのですが、悩みに悩んだ末の結論でしたので快諾してくれました。私は悔しくて悔しくて泣きました。

転校した学校でも以前のトラウマから、クラスに溶け込むことができませんでした。
特に男子学生に対しては恐怖を感じていました。また、イジメにあったらどうしよう?と常に怯えていました。

そんな、私を変えてくれたのが文化祭だったのです。
私は良く休み時間に、音楽の雑誌を読んでいました。それを見ていたクラスの女の子が私に声をかけてくれました「もしかしてギター弾ける?」と。趣味程度ですが、エレキギターを弾いていたので、ある程度は弾けるかと思っていました。家にこもってひたすらエレキギターを弾くぐらいしかできなかったので。

私は、「弾けるよ。」と答えました。
「バンドでギターが足りないから、もし良かったら、文化祭のライブのためにバンドに参加してくれない?」

もの凄く戸惑いました。人前で演奏なんてしたこともありませんでしたし、何より人と接することにもの凄く臆病になっていましたから。ですが、これも何かのチャンスかと思い参加することにしました。

バンドのメンバーとはすぐに仲良くなり、その時に本当に心から友達の存在って素晴らしいなと思いました。もちろんライブでもしっかり演奏ができました。それをキッカケに軽音楽部にも入り友達が更に増えました。今でもこれが自分にとっての転機だったと思います。もしあの時にクラスの女の子が声をかけてくれなければ、私の人生は大きく違っていたかもしれません。

もう15年も前のことです。ですが今でも忘れることのない大切な思い出です。